カリフォルニア州など、西海岸の広い地域で先週末から記録的な大雨となり、洪水や浸水など大きな被害が出ています。また、土砂崩れや倒木なども多発し少なくとも3人が死亡しています。
アメリカ西海岸では、先週土曜日から上空に大量の水蒸気が溜まる「大気の川」と呼ばれる気象現象の影響で、記録的な雨が続き、各所で大きな被害が出ています。
ロサンゼルスでは、水路に流された犬を助けようとした人が流れに巻き込まれ、消防ヘリコプターに救出される瞬間です。
流された犬は、自力で水路から脱出し助かりました。冠水して動けなくなった車の上で、救助を求める人は、消防士らが、深さを確かめながら車に近づき、無事救助されました。
大雨によって、地滑りや土砂崩れも多発。豪邸が立ち並ぶビバリーヒルズなどでは、緩んだ地盤に家が傾き、坂道の上から、瓦礫や家具などが流されて停車した車に覆い被さり、道を塞いでしまっています。
この車は、大木の森の中を運転中、間一髪で倒木の下敷きになるのを免れました。
カリフォルニア州北部では、雨による地盤の緩みや、強風によって数十メートルの大木が家屋に倒れるなどの被害が出、一時数十万戸が停電、倒木によって少なくとも3人の死亡が確認されています。
ロサンゼルス市の市長は、5日月曜日、地域緊急事態宣言を発令。
会見中にバイデン大統領から連絡が入り、電話から支援メッセージを送りました。
バイデン大統領「要請に応じて早急に支援を送る用意がある」
西海岸では、この「大気の川」現象は最近多く見られていて特にハワイから太平洋を西に移動する空気が多くの水蒸気を溜めて、西海岸で「大気の川」に発達するとされています。
ロサンゼルス近郊では、大雨により地盤が緩んでいてさらなる土砂崩れなどに警戒するよう、呼びかけられています。