アメリカ中西部の州で先週末から強い勢力の竜巻が襲い、幼児を含む5人が死亡、少なくとも100人の住民がケガを負いました。
竜巻によって街が破壊され、一時は大規模な停電などの被害も出ました。
竜巻は、西はテキサスからオクラホマ、カンザス、アイオワ州などで発生、週末から火曜日までに100件以上の竜巻が観測されました。
この竜巻により、オクラホマ州で4人、アイオワ州で1人の死亡が確認されました。
特に大きな被害を受けたのは、オクラホマ州で、テキサス州にも近いサルファーという街では、街の中心部を竜巻が襲い、多くの家が破壊されました。
サルファー、ピート・ヘインズ消防署長「ダウンタウン全体が壊滅状態です。
竜巻は商業地区を襲い完全に破壊した多くの店舗が完全に破壊されました」
破壊された家具店は、およそ20年この場所で商売を営んでいました。
家具店オーナージョイス・メンシュ氏「打ちのめされました。ここは私たちの家であり、愛であり、情熱であり、すべてでした」
レンガ、木片、屋根の一部などがあちこちに散乱し、復旧は容易ではありません。
サルファー、ピート・ヘインズ消防署長「私たちは強いコミュニティです必ず復興します」
州当局の発表では、オクラホマ州全体で少なくとも4人が死亡、その中には生後4か月の乳児も含まれているということです。
また電柱や送電施設なども被害にあい、一時およそ3万7000世帯が停電しました。
テキサス州では、竜巻で倒壊した家から救出された2人が病院に搬送されました。
ネブラスカ州の国立気象局は、先月26日金曜日の1日だけで48件の竜巻警報を出し、これは1日の警報件数としては過去最多となりました。
また今回の竜巻は数の多さだけでなく、最大風速が時速170マイル(秒速76メートル)という非常に強い竜巻も観測されています。
政府は、FEMA・緊急事態管理庁を現地に送り、被害状況を調査、復旧の支援に取り組んでいます。