議会下院で今月3日に解任された議長の後任を選ぶ投票が行われ、共和党のマイク・ジョンソン議員が議長に選出されました。
解任から23日ぶり、過半数を3票上回った220票を得て選ばれたのは、共和党ルイジアナ州選出のマイク・ジョンソン議員、51歳。
今回の議長候補の中でも目立たない存在で、2017年から下院議員になった任期6年目の中堅議員です。
ジョンソン議員「この国は議会の強いリーダーシップを求めている。だからこそ揺らいではいけない」
政治家として経験が少ないと言われるジョンソン議員ですが、メディアからは「超保守で党内の敵が少ない人物」と評されていて、トランプ前大統領に近い考えを持っているとされています。
民主党バイデン政権の政策には、多く否定的な考えを示しウクライナ戦争への大量の武器供与や支援に関して予算には、懐疑的な立場をとっています。
ABCニュース記者「ウクライナへの追加援助を支持しますか?」
ジョンソン「私たちは大統領に説明責任を求めており、私たちはそれについてしっかりと議論を行うつもりです」
その他、女性の中絶の権利や同性婚の保護などに関しては、一貫して反対の立場で、民主党が進める政策や法案が下院議会で滞る事態も考えられます。
下院議長として、世界中の紛争への支援予算や、新年度の予算法案など停滞して山積した議題をどう処理していけるか、その手腕が問われます。