学歴、職歴など、全くの嘘の経歴をふれ回り下院議員に当選した、ニューヨーク州選出のジョージ・サントス下院議員ですが、初当選から1年と1ヶ月で下院議員を除名処分となりました。
1日(金曜日)サントス下院議員を除名する決議案が可決されサントス氏は即座に議員資格を失いました。
議員オフィスにかけられたサントス氏の名前のプレートは外され鍵も変えられました。
サントス氏は2022年、ニューヨーク州ロングアイランド地区第3選挙区から初当選。
しかし当選後、学歴および職歴の詐称。
さらにユダヤ系で祖父母がホロコーストの生き残りで、母親が911同時多発テロを生き延びたなど選挙戦中の主張も事実ではなかったことが次々と明らかになっています。
その後もクレジットカード詐欺やマネーロンダリングなどの疑惑が浮上し連邦検察によって23件の罪で訴追されています。
サントス氏は一貫して全ての罪状で無罪を主張していますが11月に超党派の議員で構成された提出された下院倫理委員会のが報告書でサントス議員による連邦法違反の「重大な証拠が」見つかったとしたため一気に除名処分への動きが加速しました。
報告書ではサントス氏が選挙資金を流用し家賃、高級ブランド品の洋服(フェラガモ、エルメス)そして、本人の美容整形のボトックスなどの支払いに使っていたとしています。
共和党がたった9議席のリードで過半数をにぎる下院ではサントス議員の除名について共和党内部で意見が分かれました。
採決では民主党と105人の共和党議員も賛成票を投じ可決に必要な3分の2を上回りました。
下院議員が除名されるのはアメリカ史上6人目、20年以上ぶりのことになります。