ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で管制塔の指示に従い離陸しようとしていた旅客機の前に複数の別の旅客機が侵入。あわや大惨事になるところでした。
今月17日(水曜日)、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港からチューリッヒに向かうスイス航空の旅客機が管制塔からの指示のもと離陸するため滑走路を加速し始めていたところ別の複数の旅客機も同じ滑走路に向かっていました。
JFK管制塔:「スイス航空17K便、4L滑走路から離陸許可します(支障ありません)」
この時スイス航空機のパイロットは前方に4機の飛行機が滑走路を横切っているのを確認。独断で離陸を中断しました。
スイス航空機から管制塔「スイス航空17K便、離陸中断します滑走路に往来あり」
スイス航空は、旅客機のパイロットら乗務員が正確に状況を把握し迅速に行動したことで危険の事態を回避できたと、絶賛しました。
ABC航空アナリスト「旅客機が離陸中の滑走路に4機もの飛行機を向かわせるミスは深刻ですこのようなことが他でも起きているのか検証する必要があります」
この事故の翌日の18日(木曜日)にはワシントンD.C.のレーガン・ナショナル空港で乗客を乗せた2機の旅客機がおよそ120メートルまで接近し管制官がパニックになる事態が発生しました。
管制官ジェットブルー1554止まりなさい、サウスウェスト止まれ!サウスウェスト2937止まれ!!
管制塔官からの指示で離陸を始めたジェットブルーの旅客機と、同じ滑走路を横切るよう、別の管制官から指示を受けたサウスウェスト航空機が急接近しジェットブルーは急ブレーキをかけて離陸を中断する事態となりました。
両空港とも、アメリカ有数の発着数を誇る空港で、FAA・連邦航空局は、事故の原因は、管制官の人手不足にもあるとし今後、労働時間に余裕を持たせるなど管制官の疲労による事故を防ぐ対策をとるとしています。