航空大手のボーイング社が開発している
新型宇宙船「スターライナー」の打ち上げが
6日月曜日、2年ぶりに行われる予定でしたが、
ロケットに不具合が見つかり、
発射2時間前に中止が発表されました。
今回初の有人飛行を目指した宇宙船スターライナーには、
NASA・航空宇宙局のバリー・ウィルモア宇宙飛行士(61)、
スニタ・ウィリアムズ元海軍大佐(58) の2人が試乗します。
しかし発射6日の打ち上げ予定2時間前に、当局は、
宇宙船スターライナーを乗せるロケット「アトラス5」の
酸素バルブに詰まりが見つかり、
この日の発射を断念。
再打ち上げは、早くて10日金曜日とされています。
ボーイングのスターライナーは、NASA・航空宇宙局が、
国際宇宙ステーションに人員を運ぶミッションのために
民間会社に委託され開発された宇宙船の一つで、
ボーイング社のほか、イーロン・マスク氏の
スペースX社の2社に委託され、
すでにスペースX社では
「クルードラゴン」の有人飛行を成功させています。
スターライナーは、
2019年に最初に無人船での発射を行い成功、
しかし宇宙船カプセルのソフトウエアにエラーが発生し
操縦不能となったカプセルは
宇宙ステーションに到達出来ませんでした。
2022年にも無人での試験飛行を行い、
カプセルの宇宙ステーションへのドッキング、
そして地球への帰還に無事成功しましたが、
カプセルのパラシュートが作動しないなど、問題点を残し
改善を進めていました。
今回はそれらの問題点を克服し、
2年ぶりとなる試験飛行の成功を目指しましたが、
一旦お預けとなりました。
宇宙船開発のミッションとは直接関係はないものの、
今年に入ってボーイング社製の機体トラブルが相次ぎ、
航空機の製造に関しても、工程の手抜き作業に関して
議会で公聴会が開かれるなど、評判は芳しくありません。
早ければ金曜日に予定されているスターライナーの発射で、
万が一失敗でもあれば、会社全体の信頼にも大きな影響を及ぼす可能性もあります