ミシガン州で2021 年当時15歳だった少年が自分が通う高校に自動小銃を持って押し入り銃を乱射。生徒4人を殺害した事件で、被告の少年の両親に対し責任を問う裁判が始まりました。
23日(火曜日)殺人罪などで有罪となった、当時15歳だったイーサン・クランブリー被告の母親、ジェニファー・クランブリー容疑者の裁判が始まりました。
ジェニファー容疑者と夫のジェームズ容疑者は息子のイーサン被告が、精神的なトラブルを抱えていたにもかかわらずそれを無視し危険を承知の上、自動小銃を買い与えた過失致死罪に問われています。全ての罪で有罪になれば最大禁錮60年の実刑となります。
息子のイーサン被告は殺人罪などを認め保釈の可能性なしの終身刑などの判決を受けていますが上訴する手続きを行なっています。
親が子供の犯罪に責任を問われる裁判は多くありませんがここ数年では2022年にイリノイ州で当時21歳の容疑者が7人を殺害、48人が怪我をした事件では容疑者の父親が犯行に使われた銃の購入を手伝ったとして禁錮60日の実刑が確定しています。
またバージニア州で6歳の男の子が小学校の先生を授業中に銃撃した事件では母親が禁錮21ヶ月を言い渡されています。
ミシガン州の銃撃事件で、息子が怪我をした母親は親の責任も問われるべきだといいます。
被害者の母親「責任の一端を親が背負うべきです。この裁判が前例となりこうした犯行の抑止力になることを願います」