子供が犯した銃乱射事件で母親が過失致死に問われた裁判で有罪判決です。
アメリカでは初めて子供の犯行に親の責任はありという判断が下されました。
ミシガン州オックスフォードで2021 年11月、当時15歳だったイーサン・クランブリー被告が、自分が通う高校に自動小銃を持って押し入り銃を乱射。
14歳から17歳の生徒4人を殺害した事件で先月からイーサン被告の母親ジェニファークランブリー被告に対する過失致死罪を求める裁判が行われていました。
裁判で検察側はジェニファー被告と夫が事件で使われた銃を購入し安全な場所に保管しなかった上に息子の精神的なトラブルに対し目を背けたと指摘、被告が母親としての義務を最低限にでも果たしていればこの事件は防げたとしています。
裁判では、ジェニファー被告も証言台で発言しました。
ジェニファー・クランブリー被告自分の子供が人を殺したという事実が一番辛かった代わりに私たちを殺してほしかった弁護側はどんな親であっても子供の行動を全て予知することはできない反論としました。
しかし、6日(火曜日)陪審団は歴史的な判決を下しました。
陪審団「過失致死罪1件について有罪とする」ジェニファー被告は、息子が銃を乱射し殺害した4人の被害者に対する4件の過失致死罪で有罪となりました。
ジェニファー被告は最大禁固60年、4月に量刑が決まるということです。同じ罪に問われている夫で父親の裁判は来月はじまる予定です。
子供が犯した銃による事件で保護者も犯行そのものについて責任の一端があるという今回の判断は1つの前例となり今後も適応されていくものとみられます。