「ディディ」、「パフ・ダディ」などの名で知られるヒップホップの大御所、ショーン・コムズ氏の自宅に国家安全保障省の捜査員が家宅捜索に入りました。
ABCニュースでは、コムズ氏が人身売買などの疑いで訴えられていたことと関連があるのではないかと伝えています。
25日月曜日、ヒップホップのプロデューサー、ショーン・コムズ氏のカリフォルニア州とフロリダ州の自宅に、国家安全保障省の捜査員が入りました。
当局によりますと、捜査員は、この2件の家から電子機器などを押収したことを認めていますが、捜査内容に関しては、公表していません。
メディアでは、この捜査は、コムズ氏が最近、元交際相手などから性的暴行や性的人身売買などで訴えられていたことや、この疑惑について捜査当局が数か月にわたって関係者を聴取していた、と伝えています。
この日、コムズ氏所有の飛行機が、この捜査の前後に、カリフォルニアからカリブ海のアンティグアまで飛行したとも伝えららましたが、コムズ氏は搭乗していない模様です。
コムズ氏は、他にも複数の業界関係者から訴えられていて、ある音楽プロデューサーはコムズ氏の組織的な性犯罪を指摘していました。
ブライアン・バックマイヤー・ABCニュース解説者「訴えたプロデューサーは、コムズ氏の家には監視カメラが設置されており、そこに犯罪に関わる映像が記録されていると証言していて、今回の一斉家宅捜査と付合します。」
コムズ氏は弁護士を通じて容疑を否認しています。
「軍隊レベルの武力を乱用した捜査で、魔女狩りにほかならない。コムズ氏は汚名を晴らすために戦う」とコメントしています。
ブライアン・バックマイヤー・ABCニュース解説者「武装した捜査員が家宅捜索するのはごく普通のことで、コムズ氏には銃器や麻薬の所持などの疑いもあります」
この日の捜査で、コムズ氏の元で働く25歳の元大学バスケットボール選手の男が、薬物使用容疑で逮捕されています。
複数の訴訟が起こされている、コムズ氏ですが、今の所どの訴訟に関しても起訴はなされていません。
アメリカの音楽業界で30年以上活躍し、多くのアーティストをプロデュースしてきたコムズ氏ですが、スキャンダルも数多く、長年多くの訴訟案件を抱えています。