アメリカの最新のCPI・消費者物価指数が発表され、2ヶ月連続で前の月を上回りました。インフレ率が予想以上の上昇を続け、消費者を圧迫しています。
アメリカ労働省が10日(火曜日)発表した消費者物価指数は予想をわずかに上回り、前の年の同じ月に比べて3.5%上昇しました。これは賃貸不動産の高騰や車の保険、衣類、病院代そしてガソリンなどの価格の高騰が原因となっています。
住民「以前は35ドルで満タンになりました」
記者「でもいまは45ドル?」
住民「45ドルだったり60ドルだったり食費とガソリンで影響は大きいわ」
シカゴのビンテージショップでは店の家賃が一度に1400ドルから1800ドルに上がったといいます。
店主「値引きしたりして人を呼び込んでも家賃が400ドルも値上がりしたらギリギリです」
インフレ対策でFRB連邦準備制度理事会は利上げを続け去年から政策金利は22年ぶりの高い水準となっています。家や車、クレジットカードのローンに負担がかかっています。
バイデン大統領は、政策金利が9%だった去年に比べてインフレは劇的に下がっているとした上で今後の金利引き下げはあるとの見方をしめしました。
バイデン大統領「FRBがどう動くはわからないが金利引き下げは、1〜2ヶ月はのびる可能性もある」
11日(木曜日)には、生産者側の売値の変動を測定するPPI・生産者物価指数が発表され、こちらは予想を下回ったものの前月比で0.2%上昇しました。
一部ではアメリカの利下げは夏以降になるとの見方が出ており日本でも円安が進む中、ドルが弱まりにくい環境が続きそうです。