7日、日曜日にNCAA・全米大学体育協会が主催する大学女子バスケットボールトーナメントの決勝戦が行われました。
全米中が沸きに沸いたこのスポーツイベントだったのですが、その中でも大注目されたのが、あるスター選手でした。
大学女子のバスケットボールの試合を、こんなにも注目させた立役者は、この決勝で、惜しくも敗れたアイオワ大学のスター、ケイトリン・クラーク選手。
この試合を最後に大学での選手生活が終えるクラーク選手ですが、彼女は、女子大学バスケットボールの様々な記録を全て塗り替えてきたという驚異のプレーヤー。
大学1年の時からレギュラーで出場し、シーズン最高得点や最多3ポイントシューターなどの記録を保持、しかしチーム優勝の栄冠だけは一度も手にすることが出来ませんでした。
今年、学生最後のシーズンもクラーク選手の快進撃は続き、彼女が出場するアイオワ大学の試合のチケットは1試合平均1万5000枚近く売れ、準決勝のチケットの値段は、なんと平均の価格が2323ドル、日本円で35万円以上の値段がつきました。
記録はそれだけではありません。全米で生放送されたこの決勝トーナメント。去年の優勝チームとの試合では、累計視聴率が1230万人と、男女の別なく、過去の大学バスケットボールゲームの最多視聴率記録(ESPN)。
そして優勝をかけラストチャンスに挑んだ決戦の試合は、平均視聴者数は1870万人(ABC、ESPN)、最後のクォーターは2400万人と跳ね上がり、この数字はプロ・アマ男女問わず、バスケットボールの視聴率では2019年以来最高の記録。
去年2023年の野球のワールドシリーズや、NBAプロバスケットボールのファイナルの1試合の中継の総視聴者数を超える快挙となりました。
しかし全米のスポーツファンを熱くさせたクラーク選手のアイオワ大学は敗れ、クラーク選手は最後の栄冠を手にすることは出来ませんでした。
まるで、映画のようなストーリーに全米が熱狂した今シーズンの女子大学バスケットボール。クラーク選手は、女子プロリーグでドラフト1位に選ばれることは確実視されていて、プロリーグという次のステージでも、全米ナンバーワンを目指す彼女の姿がスポーツファンを惹きつけることは間違いありません。