鳥インフルエンザの感染拡大が心配されています。そうした中、人が牛から鳥インフルエンザに感染するという初めてのケースが確認されCDC疾病対策センターが調査を行なっています。
1日(月)、CDC疾病対策センターはテキサス州の酪農農家で働く男性が鳥インフルエンザに感染していることを確認したと発表しました。
全米4州、11の酪農牧場で鳥インフルエンザに感染した牛が見つかっており男性はこのうちの一つで働き、牛から感染したと見られています。
哺乳類から人に感染したケースが報告されたのは世界でも初めてのことです。
男性の症状は軽く、回復に向かっているということです。
CDC疾病対策センター・マンディ・コーエン所長「鳥インフルエンザが人から人へ感染した前例はありません、しかしコロナの教訓にしウイルスが変異する可能性も理解しながら注視しているウイルスの先手をいくことが大切だ」
2日(火曜日)にはアメリカ最大の鶏卵生産および供給会社カル・メインのテキサス養鶏場で、鳥インフルエンザが確認され200万羽近くを殺処分し、卵の生産と流通を停止した、と発表しました。
CDCは一般の人が感染する危険は非常にひくく、火が通った肉や卵、そして低温殺菌された牛乳から感染する事例はこれまでにないとしています。
鳥インフルエンザの感染拡大により卵の価格があがる可能性もあると心配する専門家もいます。