15日月曜日、アイオワ州で共和党大統領選の候補者を選ぶ党員集会が開かれ、この結果、トランプ前大統領が2位につけた候補に、過去最大の差で勝利しました。
合わせて4つの刑事裁判が続いているトランプ氏ですが、人気の衰える気配はありません。
大寒波に見舞われた、アイオワ州の党員集会ですが、争いは、トランプ氏と、続いて支持率が高い、デサンティス・フロリダ州知事とヘイリー元国連大使の3人に絞られました。
トランプ氏「11月には、我々が本当の偉大な国を取り戻す、そんな素晴らしい夜を迎えられるだろう」
集計率99%の時点で、トランプ氏は51%、デサンティス氏が21.2%、ヘイリー氏が19.1%となり、トランプ氏が人気の差を見せつける大勝利となりました。
トランプ氏「デサンティス氏、ヘイリー氏を祝福するよ。共に良い戦いが出来たと思う」
初戦での圧勝に余裕を見せるトランプ氏ですが、集会の次の日の16日火曜日には、自身の抱える裁判のため、ニューヨークの裁判所に出廷するなど、この先の選挙戦スケジュールが制限されるといった不安な材料もあります。
次の戦いとなるニューハンプシャー州の予備選挙では、事前の世論調査でヘイリー氏が、トランプ氏に迫る勢いで、ヘイリー氏がこの戦いに勝てば、今後、逆転への追い風になるとも見られています。
トランプ氏との対決を問われたヘイリー氏は、「私の相手はトランプ氏だけです。テレビ討論会で、私が直接論破するので、いつまでも討論会から逃げ回らないで」と答え、対決姿勢をあらわにしています。
一方、ヘイリー氏に「眼中にない」と言われた、デサンティス氏は、アイオワ州でヘイリー氏に僅差で勝ったことで、自分の方に勢いがあると主張し、このまま候補者レースを続ける事を宣言しています。
今回のアイオワ州でトランプ氏の勝利は、2位との差が30%と「過去最大の得票差」と伝えられていますが、大寒波の襲来によって、党員の参加者数は過去最低となるなど、まだ今後の勝敗を予測するには、時期尚早とも見られています。