ニューヨーク市では、車の渋滞を緩和するためにマンハッタン中心部に乗り入れる車に15ドルの通行料金を課すことを承認しました。
渋滞税とも言われるこの制度の導入はアメリカの都市で初の試みです。ニューヨーク市とMTA、首都交通局は27日水曜日、マンハッタン中心部に乗り入れる乗用車に通行料金を新たに15ドルとすることを承認しました。
この料金は、時間や場所、また車の種類によって金額が違います。
月曜日から金曜日まで、平日の午前5時から午後9時まで。週末の午前9時から午後9時までに、マンハッタンの60番街以下を走行する車は1日15ドルの料金。
トラックの場合、サイズに応じて1日あたり最大36ドルの料金がかかります。
また、タクシーやライドシェアの車には、このゾーンに出入りする度に料金がかかります。ジャノ・レイバーMTA会長兼最高経営責任者(CEO)「ニューヨークはアメリカのどの場所よりも交通量が多く、この制度はその対策のためです」
MTA、首都交通局では、平日に一日平均70万台の車両が進入しており、この制度の施行で渋滞の緩和に役立ち、バスや地下鉄など公共交通機関の改修予算に数十億ドルを生み出す、と述べています。
マンハッタンに通う人たちはこの上乗せの通行料に憤慨しています。
ドライバー「ただ単に仕事に行くだけで15ドル多く払うなんて馬鹿げている」
この渋滞税の導入には、ニューヨークの他の地域や隣のニュージャージー州との間で裁判が続いていますが、MTA、首都交通局では、今年の6月中旬から実施する予定だ、としています。