今週初めからアメリカのほぼ全土で、大型で記録的な寒さを伴った寒波による悪天候が続き、交通事故などが多発しています。この寒波による死者は関連死含め、全米で少なくとも41人に上っています。
北極圏から南へ降りてくる寒波は、記録的な寒さと降雪をもたらしています。
ニューヨーク州のエリー郡では、緊急事態宣言を発令し相当数の除雪車を出動させています。
ペンシルバニア州の州間道路81号線では、複数の事故があり、同じ家族の女性5人が事故で車から降りた後、後続のトレーラーにはねられ死亡しました。
シカゴでは、連日氷点下15度以下の気温が続いています。
イリノイ州の川では、凍った川が隆起し、そのせいで水が住宅地に流れ込み凍って固まってしまっています。この氷は気温が上がるまで溶けることはないと言うことです。
フィラデルフィアの市バスは、凍った路面を滑り事故を起こしました。同じようにアラバマ州でも、高速道路で滑ったトレーラーが、コントロールを失い、車両部分と貨物が折れ曲がってしまっています。
アメリカ西海岸でも、強烈な冬の嵐が襲っています。ロッキー山脈の裾野の、コロラド州やユタ州では大雪により雪崩が多発、ユタ州のスキー場では、雪崩でおよそ15分も雪に埋まった人が救出されました。
オレゴン州ポートランドでは、雪の重みにより切れた電線が車に接触し中にいた3人が感電して死亡しました。
現在西海岸北部のある、寒波の影響でおよそ8万世帯(17日水曜日時点)が停電などの被害に見舞われており、200万人が暴風雪の影響にさらされている、という事です。