アメリカの雇用指数が予想を大きく上回りFRB、連邦準備理事会の今後の動きにも影響を及ぼすと見られています。
2日(金曜日)、アメリカ労働省が発表した1月の雇用統計によると非農業部門の雇用者数が前の月に比べて35万3000人増え18万人増との予想を倍近く上回りました。
去年の12月も33万3000人の増加で2ヶ月連続で予想を上回りました。
大規模な人員削減を発表した配送サービスのUPSやグーグル、アマゾンなどが、予想以上の好調な伸びとなりまた、労働者の平均時給についても去年の同じ月に比べて4.5%の上昇でインフレを上回るペースで伸びていてささやかれていた景気後退説を跳ね返す勢いとなっています。
これを受けて、株価が上昇。史上最高値を更新しました
。FRB連邦準備制度理事会は先月31日に政策金利の据え置きを発表したばかりで予想以上に雇用が堅調さを見せたことで今後、利上げはしにくい状況になったと見られています。
FRBのパウエル議長は、アメリカ経済は引き続き安定した強さを見せると予想しています。
FRB連邦準備制度理事会ジェローム・パウエル議長「労働市場は好調でインフレも収まりつつある。
正直、とても良い経済状態と言える」注目された金利の引下げに関して、パウエル議長は、具体的な時期を示していませんが、2月に入っても株式市場は好調で最高値圏を推移しています。