新型コロナウィルスの感染者がアメリカで最も多いニューヨーク州では、屋内退避令が発令されてから1カ月が過ぎました。感染のピークは過ぎ、減少傾向にありますが、依然病院内は患者で溢れ帰っています。入院患者も減少しているものの 今週初めには、1日に1300人以上の患者が新たに入院しています。ニューヨーク郊外にあるヨンカーズの病院では、防護服を着た医療従事者による懸命な治療活動が昼夜に渡り続いています。
一方、感染のピークを脱したことから、他の州から応援できたボランティアの医療従事者たちは、それぞれの自宅に戻り始め、警察官によって拍手で見送られる光景もありました。
そうした中、ニューヨーク州のクオモ 知事はきのう、隣接するコネチカット州とニュージャージー州と連携して、検査で陽性となった人の行動を大規模に追跡し、その濃厚接触者については、14日間の隔離生活を求める新たな対策を打ち出しました。
また、カリフォルニア州サンタクララ郡の保健当局は21日、2月6日と17日に自宅で死亡した2人の住民について、いずれも新型コロナウイルスに感染していたことが確認されたと発表しました。2人は海外への渡航歴はありませんでした。アメリカで、新型コロナウィルスによる最初の死亡者が出たのは2月26日とされていましたが、そのおよそ3週間前にはすでに死者が出ていたことになります。
アメリカの医学誌に発表された研究によりますと、感染者5700人を対象に行った調査で、重症化した人の、57パーセントが高血圧症で、42パーセントが肥満、34パーセントが糖尿病を患っていることがわかりました。また、女性に比べて男性の方が死亡率が高いことが明らかになったということです。