カリフォルニア州で記録的な豪雨に見舞われ、土砂崩れや停電などの被害がでています。先月末から続く豪雨の影響で少なくとも18人が死亡しました。
アメリカ西海岸では、大量の水蒸気が帯状に流れ込む「大気の川」と呼ばれる現象が続いており、各地に豪雨をもたらしています。カリフォルニア州南部のサンタバーバラ近郊では、例年よりも500ミリ以上多い降水量となり、シエラネバダ山脈では例年のこの時期よりも2倍から3倍の積雪量となっています。地元テレビ局のニュース番組でアナウンサーが「各地で避難命令が出されています命に危険があります。」と警戒を呼びかけました。
10日火曜日、洪水や土砂災害の危険があるとして、一時、10万人以上に避難命令や避難勧告が出されました。豪雨の影響による車の水没や、倒木などで2歳の男の子を含む少なくとも18人が死亡。一時、34万世帯以上に停電の被害がでました。11日水曜日の段階で、カリフォルニア州全体で洪水や陥没などの影響で40以上の道路が封鎖されています。ABCニュースの気象予報士は現場を取材し「小川が氾濫し101号線が封鎖されています。150ミリ以上の雨で道路が冠水しています。」と報じました。11日水曜日には、カリフォルニア州で450万人の住民に洪水や冠水への警戒が呼びかけられました。
雨が止んだハリウッドの北部に位置するスタジオシティーでは、泥の撤去作業が行われました。住民の1人は「信じられませんでした。家の外はガレキだらけでした。」と語りました。カリフォルニア州での被害総額は10億ドル以上とみられており、ニューサム知事は非常事態宣言を発令、バイデン大統領が支援を承認しました。
カリフォルニア州では今週末も激しい雨が降る予報で、引き続き警戒が必要です。また、ワシントン州やオレゴン州でも洪水への警戒が呼びかけられています。