ニューメキシコ州で去年11月に行われた中間選挙で落選した共和党の州下院議員候補が、民主党の州議会議員などの自宅を銃撃するよう依頼した疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、元共和党 州下院議員候補のソロモン・ペニャ 容疑者39歳です。去年12月から今月にかけて、民主党の州議会議員と郡政府の委員ら4人の自宅が銃撃される事件が発生。狙われた住宅の1つでは、10歳の少女が就寝中だった部屋の壁を弾丸が突き抜けました。幸い、負傷者はいませんでした。被害者の1人のエイドリアン・ボルボア郡政委員は「玄関から4発撃たれ リビングに弾丸が届きました。数時間前までそこで孫と遊んでいました。」と語りました。
16日月曜日、警察は4件の銃撃事件を首謀した疑いでペニャ容疑者を逮捕しました。警察によると、ペニャ容疑者は4人の男に金を払い、銃を提供し、4軒の住宅を銃撃させ、そのうち1軒では、容疑者自身も銃を発砲したということです。
去年11月の選挙で、ペニャ容疑者は得票率26%で、得票率73.6%を獲得した現職の民主党候補に敗れました。ペニャ容疑者は、選挙の数日後には、州や郡の民主党指導者の家を訪れ、憤慨した様子で選挙に不正があったと主張していました。警察は、落選した怒りが事件につながったと見ています。アルバカーキ警察は「選挙結果を受け入れたくないのです。」と語りました。
ペニャ容疑者は過去に7年間、強盗などの罪で州刑務所に服役しており、2016年に釈放されました。雇った4人の男のうち、1人は刑務所内で知り合った可能性があるとして警察は調査を進めています。