先週は6歳の児童が教室で発泡した事件をお伝えしましたが、今度はインディアナ州ビーチグローブのアパートで、4歳の男の子が実弾の入った拳銃を人に向けるなどして1人で遊ぶ姿が目撃され、通報で駆けつけた警察官が男の子の父親をネグレクト育児放棄などの罪で逮捕・訴追しました。
これはアパートの住人の防犯カメラ映像です。14日土曜日、アパートの踊り場で4歳の男の子が遊んでいるのが映っています。手には拳銃を持ち、時折、銃で何かを狙う仕草をしています。これを見たアパートの住人が、警察におむつ姿の子が拳銃を人に向けて遊んでいると通報したということです。
警察は男の子の家を捜索した際、男の子に「(銃撃音を意味する)ピュー、ピューはどこ?」と聞いたところ、男の子が机にあった拳銃を警察に差し出したということです。警察は当時家にいた男の子の父親を逮捕。父親は育児放棄と銃による危険行為の罪で訴追されました。警察によると、拳銃には15発の弾薬が弾倉に入っていましたが、すぐに撃てる状態ではなかったということです。父親は前科があり銃の所持は禁止されているということです。父親は拳銃が家の中にあったことは知らなかったとし、親戚のものだと証言しています。
あわや大惨事になりかねなかったこの事件、アメリカでは銃による子供の死亡者が年々増えており、2020年以降には全米の子供の死亡原因のトップとなり、交通事故を上回っていますりました。世界38の先進国が加盟するOECD経済協力開発機構が行なった2020年の調査では、銃による子供の死亡人数について加盟国全体の97%がアメリカの子供だとしています。