アメリカの国内総生産が予想を上回る伸びとなり、高インフレの中心配された景気後退を回避し、ソフトランディングへの期待も高まっています。
アメリカ商務省が26日木曜日に発表した去年の第4四半期のGDP 実質国内総生産は年率換算で2.9%増で、前の四半期の3.2%を下回りましたが、市場の予想を上回りました。止まらないインフレと利上げにも関わらず個人消費は堅調で、経済活動の約70%を占めるとされています。また個人消費に押されて、企業による在庫の補充も成長の要因だということです。
しかし、今年の景気後退を懸念する専門家は少なくありません。好調だった住宅市場は住宅ローンが高騰し、去年12月には11カ月連続で売上が減少しています。FRB連邦準備制度理事会はインフレ抑制のため、引き続き利上げを積極的に続けると見られており、失業率を増加させ消費の減少が懸念されています。FRBは来週の会合で0.25%の利上げに踏み切ると予想されており、景気後退を避けながらインフレを抑制する難しい舵取りは続いています。