アメリカ領空を飛行し、撃墜された中国の偵察気球について、国務省が情報を明らかにしました。
海底での回収作業については、気球に自爆装置が付いている可能性もあり、水中の爆弾処理に特化した海軍のチームが出動して捜索が続けられています。回収した残骸の一部は、FBI連邦捜査局によって調査がすすめられています。そうした中、9日木曜日、国務省は、気球がアメリカの通信を監視できる電子技術を搭載していたことを明らかにしました。
9日木曜日、議会上院ではこの気球を巡る公聴会が開かれ、気球が上空を飛んだ州の議員らは、アメリカ領空内に入ったと確認されてすぐに撃墜しなかったことについて激しく非難しました。アラスカ州選出の共和党リサ・マカウスキ上院議員は「アラスカ州民として憤慨しています。中国の挑発は明らかなのにアラスカ上空は規制なしですか。」発言しました。モンタナ州選出の民主党ジョン・テスター上院議員は「軍にとって大ごとではないのか、対処する計画がないようだ。」と発言しました。
バイデン政権は、アラスカ州上空を通った時点で気球に気づいていたにもかかわらず対応しなかったことについて、撃ち落とした場合、地上に被害が出る可能性もあったため、国民の安全を最優先にしたと釈明しています。