旅客機内での事故も起きています。離陸後の機内で電子機器のバッテリーが発火しました。
7日火曜日、カリフォルニア州のサンディエゴ国際空港を離陸したユナイテッド航空の機内で、電子機器用の外付けリチウムイオンバッテリーが発火しました。乗客は「離陸して10分ほどで異臭がして、煙が立ち込めました。」と語りました。乗客によると、床の絨毯も燃えたということです。他の乗客は「近くに座っていた男性が叫び始めました。ファーストクラスの男性客がシャツで顔を覆うと、すぐに火が見えました。」と語りました。発火したバッテリーはファーストクラスの座席ポケットに入れられており、乗務員が防火バッグに入れ、延焼を防いだということです。旅客機はサンディエゴに戻り、客室乗務員4人が煙を吸い込んだとして病院に搬送され、乗客2人が空港で診察を受けました。
カリフォルニア大学サンディエゴ校ナノ工学科准教授は「通常、バッテリーの発火は水で消火できません。バッテリーの発火はとてもまれです。」と語りました。バッテリーの燃焼には酸素を必要としないため水で消火できず、製造上の欠陥または、過度な使用で発火する可能性があるということです。連邦航空局よると、去年1年間で機内でのリチウムイオンバッテリーによるトラブルは57件起きています。専門家はバッテリーが付いている機器について預け入れ荷物には入れず必ず機内持ち込み 荷物に入れるようあらためて注意を呼びかけています。