航空機同士が衝突しそうになるニアミスが相次いでおり、安全対策の不備が指摘されています。
3日金曜日、ニュージャージ州のニューアーク・リバティー国際空港で、ユナイテッド航空の旅客機2機の主翼が接触する事故がありました。乗客は「急に衝撃がありました。」と語りました。搭乗ゲートで乗客を乗せたフロリダ州オーランド行きの旅客機に、別の旅客機の主翼が接触したということです。接触した旅客機には乗客は乗っておらず、近くのゲートに移動中でした。乗客は「大きい旅客機が主翼を引っ掛け接触しました。」と語りました。けが人はおらず、乗客は振り替え便で目的地に向かいました。
また、5日日曜日、テキサス州のオースティン・バーグストロム国際空港で、フェデックスの貨物機と乗客を乗せたサウスウエスト航空の旅客機が衝突しそうになる事故がありました。管制塔の指示で、貨物機が着陸する直前に、同じ滑走路で旅客機が離陸しようとしていました。貨物機は急遽、着陸を中止し、上空に戻ったということです。2つの機体は約30メートルの距離まで迫っていました。
先月13日には、ニューヨーク市のジョン・F・ケネディ国際空港で離陸直前に、デルタ航空の旅客機の前をアメリカン航空の旅客機が横切り、衝突しそうになる事故が起きました。デルタ航空の旅客機が急遽、離陸を中止し、約300メートルの距離で接触を回避しました。アメリカン航空のパイロットが管制塔の指示を誤認したことが原因とみられています。
航空解説者は「ほぼパンデミック前の状態に戻っており、航空便の増加にシステムが対応しきれず、トラブルが相次いでいます。」と語りました。