カロリーゼロで健康管理やダイエットなどに人気の甘味料エリスリトールについて、脳卒中や心臓発作の危険が高まる可能性があるという研究結果が医学誌「ネイチャーメディシン」に発表されました。
一般的にエリスリトールなどの甘味料は、砂糖の代替として肥満や糖尿病、心臓病などの基礎疾患を持っている患者に勧められています。しかし、先月27日(月)に発表された研究によりますと、こうした基礎疾患を持つ患者の血中エリスリトール値が高くなると、心臓発作や脳卒中のリスクが2倍に高まることが分かったということです。研究では、基礎疾患を持つ患者の血液サンプルを3年間観察したところ、血栓による脳卒中、心臓発作、そして死亡など血管系の病気になった患者の血液から、高い濃度のエリスリトールが確認されたということです。
低カロリー食品業界を代表する団体はメディアに対し、これまでの研究結果でエリスリトールを含む低カロリー食品は安全と化学的に証明されていると反論しています。FDA食品医薬品局も、現行ではエリスリトールを食品として安全としてます。エリスリトールは原材料に表記する義務はなく、天然のステビアなどを使った商品にも、甘味を増すためにエリスリトールが加えられている場合があります。しかし、カロリーゼロの清涼飲料水などには使用されていないということです。