先月はじめに化学物質を積んだ貨物列車の脱線事故があったオハイオ州で、またも大規模な脱線事故が起きました。
4日土曜日、オハイオ州スプリングフィールドで212両編成の貨物列車の事故が起き、28両が脱線しました。列車には危険物を積んだ車両もありましたが、脱線したのは、ディーゼル排気液を運び終えた空のタンカー4両と工業製品などを積んだ車両などで有害物質の漏えいはないということです。けが人はいませんでした。クラーク郡複合地区保健委員は「危険物管理当局や環境保護庁のデータでは、空気も土も水も汚染されていません。」と語りました。この事故による電線の切断で周辺地域の約1500世帯に一時停電被害が出ました。事故原因はまだ明らかになっていません。
事故のあった列車は貨物鉄道会社のノーフォーク・サザン鉄道のもので運行で、先月はじめに起きた有害な化学物質を積んだ貨物列車の脱線事故もこの鉄道会社による運行でした。国家安全運輸委員会委員長は「ノーフォーク・サザン鉄道について社歴、社風、安全管理など詳しく調査します。」と語りました。ノーフォーク・サザン鉄道では、2件の脱線事故の他にも2021年12月以降、従業員が死亡する事故が3件起きており、国家安全運輸委員会は、この鉄道会社の安全管理について特別調査を行っています。