美容整形の手術が目的の旅行でメキシコへ行ったアメリカ人4人が誘拐され、2人が死亡しました。

3日金曜日、メキシコのアメリカ国境付近の街マタモロスで、アメリカ人4人が誘拐さる事件が起きました。4人は幼馴染で、サウスカロライナ州からメキシコまで車で行き、1人がメキシコで美容整形の手術を受ける予定でした。4人の車がメキシコに入ると、銃を持った集団に襲われ、誘拐されたということです。また、現場近くにいたメキシコ人女性１人が流れ弾にあたって死亡しました。

7日火曜日、アメリカ人の男性2人が遺体で発見され、残る2人はテキサス州の病院に搬送されました。助かった2人の内、男性は銃撃で負傷、女性にはけがはないということです。事件のあったマタモロスは国務省が渡航禁止を勧告している地域でした。ABC解説員・元FBI捜査官は「国務省はこの地域の危険レベルをアフガニスタンと同じ4にしています。アメリカ人は行くべきではありません。」と語りました。

9日木曜日、AP通信は、メキシコの麻薬犯罪組織が書面で事件に関しての謝罪を発表し、組織のものが独断で犯行に及んだとして、実行犯とみられる５人を捜査当局に差し出したと報じました。

医療費が高額なアメリカでは、より手ごろな価格で治療を受けるために外国を訪れる医療ツーリズムの利用者が増加しています。メキシコへの医療目的の旅行者も多いのですが、こうした事件に巻き込まれることはまれだということです。しかし治療の質や安全性などが問題視されています。