先週末、南部5州で少なくとも27の竜巻が発生。ミシシッピ州で少なくとも21人、アラバマ州で1人が死亡しました。街中の建物が倒壊するなど、深刻な被害がでています。
最も大きな被害を受けたミシシッピ州では、24日金曜日夜、竜巻の強さを示す指標6段階のうち、上から2番目に強い勢力EF4の竜巻が発生しました。竜巻は、幅約1.2㎞、風速76メートル以上で約100キロにわたり州内を移動。飛んできたガレキで顔や手にけがをし、病院で治療を受けた女性は「あそこに家があったけど跡形もない。」と語りました。じゅうたんが覆いかぶさったことで、助かったという男性は「じゅうたんに覆われたんだ。全て飛ばされたのにどうやって助かったのか分からない。」と語りました。
深刻な被害を受けた人口約2000人のローリングフォークでは、住宅などほぼ全ての建物が破壊され、ガレキとなりました。樹木は倒れ、車はつぶれています。横転した状態です。竜巻発生の2時間半前に警報がだされていましたが、この地域の3割以上が貧困層で、一部の住民はインターネットや携帯電話など、警報を知るための手段がなかった可能性もが指摘されています。
FEMA米国連邦緊急事態管理庁の担当者は「これからずっと取材カメラが去った後も支援を続けます。」と語りました。26日日曜日、バイデン大統領は、大規模災害宣言を出し、連邦政府が復興を支援するとしました。31日金曜日にまた南部で竜巻が発生する恐れがあり、警戒が呼びかけられています。