新型コロナウイルスのニュースです。アメリカでは、50歳以上の人を対象に2回目の追加接種が始まりました。
先月29日火曜日、アメリカ保健当局は、ファイザー製、そしてモデルナ製ワクチンについて、2回目の追加接種を承認しました。対象となるのは、50歳以上と免疫不全のある人で、1回目の追加接種から4カ月以上経過していれば接種を受けられます。FDA食品医薬品局ワクチン担当のピーター・マークス博士は「リスクが高い人の重症化や死亡を防ぐことができます。」と語りました。
保健当局は、2回目の追加接種を承認しましたが、正式に推奨はしていません。健康状態や重症化リスク、年齢などを考慮し、個々の判断にゆだねられています。しかし、2回目の追加接種は、65歳以上の人、50歳以上で基礎疾患のある人には特に重要だとしています。ABCニュース医療専門家のダリエン・サットン医師は「追加接種の前にかかりつけ医にリスクや既往歴を話すことが重要です。」と語りました。
そうした中、FDA食品医薬品局は、来週にも50歳未満の人を対象にした2回目の追加接種について、そして、特定の変異株を対象にしたワクチンについて検討すると見られています。
一方、アメリカでは、オミクロン株よりも感染力が強いとされるオミクロン株の亜種「BA.2」が、新規感染者の55%を占めていると推定されています。また、北東部のニューイングランド地方とニューヨーク州、ニュージャージー州では、新規感染者の70%を占めていると推定されています。ボストン小児病院のジョン・ブラウンスティン医師は「BA.2の影響で各地で新規感染者数が増加し始めました。BA.2が流行する前に免疫を高めたいと思う人も多いでしょう。」と語りました。
専門家はジョンソン&ジョンソンのワクチンを受けた人について、その後、1回目の追加接種で同じJ&J製を受けた場合は、すぐにでも3回目の接種を受け、なるべくファイザーかモデルナの MRNAワクチンを選ぶようにとしています。