先週、テネシー州議会で銃規制強化を訴えた民主党議員2人が除名処分となりましたが、今週、暫定代表として復帰しました。
6日木曜日、テネシー州の州下院議会で除名処分となったのは、民主党のジャスティン・ジョーンズ議員とジャスティン・ピアソン議員です。背景には、子供が犠牲となった銃乱射事件があります。テネシー州では、先月27日、ナッシュビルの小学校で、9歳の児童3人を含む6人が死亡する銃乱射事件が起きました。これを受け、先月30日、銃規制強化を求める大勢が議会に押しかけました。民主党議員3人は議会を中断し、銃規制を訴え、ジョーンズ議員とピアソン議員は拡声器を使い、演台をたたきながら演説しました。
共和党が多数派を占める州議会は、下院に混乱と不名誉をもたらしたとし、6日木曜日、民主党議員3人の除名動議の採決がを行いました。議会で共和党アンドリュー・エリス・ファーマー州下院議員は「思い通りにならなくとも 議会に仲間を招き、メガホンで声を荒げてはいけない。」と語りました。一方、民主党のジャスティン・ピアソン州下院議員は「政治の話ではなく、銃犯罪について話し合いたいのです。」と語りました。採決の結果、3人の内、2人が除名処分となりました。記者の「なぜ2人だけ除名されたと思いますか?」という質問に、民主党のグロリア・ジョンソン州下院議員は「肌の色が関係あるかもしれません。」と語りました。
この除名に対し、10日月曜日、ジョーンズ氏を選出したナッシュビルの市議会は特別審議を開き、ジョーンズ氏を暫定代表として州議会に戻すことを可決しました。また、12日水曜日、ピアソン氏を選出したシェルビー郡の委員会もピアソン氏を暫定代表として州議会に戻すことを可決しました。
議員の除名処分は通常、犯罪などに関わった場合に行われるもので、今回の対応が適切だったのか疑問視する声も出ています。