アメリカでは、7日間平均の新規感染者数が4万6000人以下となりました。5万人以下となるのは去年10月以来初めてです。そうした中、インドで流行している変異ウイルスが警戒されています。
5日水曜日、CDC疾病対策センターは、ワクチン接種が進み、マスク着用、ソーシャルディスタンシングなどの感染対策を続けた場合、感染者数は急激に減少するという予測を発表しました。 CDCのワレンスキー所長「7月までに感染者数が急減すると予測が出ました。ワクチン接種が早く進めば、より早く減少するでしょう。」
アメリカでは、ワクチン接種を完了した人が1億人を超えました。6日木曜日までに、少なくとも1回目のワクチン接種を受けた人は、成人人口の57%となりました。そうした中、4日火曜日、バイデン大統領はワクチン接種に関する新たな目標を掲げました。「7月4日までに成人人口の70%が1回目の接種を受けること、1億6000万人がワクチン完了することを目標とします。」
FDA食品医薬品局は、ファイザーのワクチンについて、来週には12歳~15歳への緊急使用を許可する見通しです。順調に進めば5月スエにも接種が開始されるとABCニュースは伝えています。
一方で、3日月曜日の段階で、全米のワクチンの接種回数は、3週間前と比べて26%減少しています。ブラウン大学公衆衛生学部アシシュ・ジャー学部長「集団免疫を獲得できると思います。そのためには80~85%の人がワクチン接種を完了する必要があります。」
全米では感染者数が減少しているものの、西海岸北部では感染者数の増加が見られており、オレゴン州では、123%増加しています。
先月30日金曜日、TSA運輸保安局は、5月11日を期限としていた公共交通機関でのマスク着用の義務化を9月13日まで延長すると発表しました。空港や民間航空機、バス、鉄道などの利用者が対象となります。
インドで感染者が急増していることを受け、バイデン政権は、4日火曜日から、直近 14日以内にインドに滞在した外国人の入国を原則禁止しました。アメリカではこれまでに、インドで流行している変異ウイルスが少なくとも3州で確認されています。ブラウン大学公衆衛生学部アシシュ・ジャー学部長「現在あるデータは、インド型変異ウイルス(B.1.617)にも効果があると示しています。」