アメリカでは、感染による累計死亡者数が、100万人に達したと バイデン大統領が発表しました。そうした中、オミクロン株の亜種であるBA.2の新たな亜種の感染が広がっています。
新規感染者数は45州で増加しており、そのうちおよそ43%がBA.2の亜種であるBA2.12.1への感染と推定されています。ニューヨーク市では感染率が先月から75%増加し、オミクロン株が流行していた1月以来の高い水準となっています。自宅でできる検査キットを使用している人や検査を受けていない人も多いと見られ、ある研究では、報告されている新規感染者数は実際の13%にとどまると推定しています。新規入院患者数は、1週間で約20%増加しています。
ボストン小児病院 ジョン・ブラウンスティン医師は「感染者数が急増していますが、死亡者数への影響は見られません。夏に警戒したいのは、南部での感染拡大です。ワクチン、追加接種、検査が進んでいません。」と語りました。
バイデン政権は、今年の秋と冬に再び感染拡大の波が起き、新たに1憶人が感染すると予測しており、220億ドル規模の新型コロナ対策予算を通過させるよう議会に求めています。ホワイトハウス新型コロナ対策チームのアシシュ・ジャー調整官は「予算がでない場合は悲惨な状況になります。ワクチン、治療薬、検査が国民に行き渡りません。」と語りました。