11日水曜日に発表された消費者物価指数が前の月を下回り、インフレがピークに達したと見られています。しかし、物価高はしばらく続くと予想されています。
急激なインフレが消費者の生活を圧迫する中、政府が発表した4月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて8.3%の上昇でした。40年ぶりの記録となった3月の8.5%を下回りました。これでインフレはピークに達したとみられていますが、食品やガソリン価格については、今後数カ月は高値が続くと予想されています。
レギュラーガソリンの全米平均価格は、1ガロン当たり4.40ドルにまで高騰しています。フロリダ州タンパの住民は「1週間のガソリン代が50ドルから75ドルになりました。」と語りました。カリフォルニア州では、ガソリンの平均価格が6ドルに近づいています。一方、ジョージア州では全米平均より安くなっていますが、依然、高い水準です。止まらないインフレに市民は不満を募らせています。
バイデン大統領は「インフレを重要課題として捉えている。」と語りました。バイデン大統領は、このインフレの急激な上昇の原因として、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大とロシアによるウクライナ侵攻をあげています。11日水曜日に農業を支援する具体的な案を発表し、食品の値段の高騰を抑えたい意向です。しかし、共和党のミッチ・マコネル上院院内総務は「食費と住宅費があまりに高く、バイデン大統領の経済政策で、一般家庭の生活費は近代で最高額です。」と批判しました。
インフレ抑制のため、今後、 FRB連邦準備制度理事会がさらなる利上げを行うと専門家は見ていますが、一つ間違えば景気後退に陥りかねず、FRBは難しい舵取りを迫られています。