ニューヨーク州バファローで 10人が犠牲になった 銃乱射事件から1年が経ちました。より厳しい銃規制を求める声が高まる一方で、今週もアメリカでは銃乱射事件が発生しています。
ニューヨーク州バファローの銃乱射事件から1年が経過した14日、現場となったスーパーマーケット前では 死亡した10人の追悼集会が行われました。集会ではバファローのブラウン市長が犠牲者の名前を読み上げ、黙祷が捧げられました。
この事件は2022年5月14日、 10代の男がスーパーマーケットで銃を乱射し10人が死亡、3人が負傷したものです。死亡した10人は全て黒人で、逮捕された男は白人至上主義に傾倒する投稿を行い、黒人が多く住むこの地域に長時間かけて車で移動して犯行に及んでいたことから、憎悪による殺人やテロ行為など27の罪で起訴されています。
国土安全保障省によりますと、2011年から2021年の10年間にアメリカ国内で起きたテロ事件のうち、人種的な動機による過激派の犯行が最大の割合を占めているといいます。13日ハワード大学の卒業式でスピーチしたバイデン大統領は、人種の平等への進歩を台無しにする、と白人至上主義を強く非難しました。
銃による事件も増加の一途を辿っていて、この1年間でアメリカでは650件以上の銃乱射事件が発生、4万人以上が、銃が関係した事件で死亡しています。より厳しい銃規制を求める声が高まり、バイデン大統領も殺傷能力の高い銃の禁止を改めて求めていますが、議会ではこう着状態が続いています。
そんな中、15日月曜日にもニューメキシコ州で3人が死亡する銃乱射事件が起こるなど、銃犯罪による犠牲者は増え続けています。