ジョージア州で森に捨てられた赤ちゃんが発見されてから4年、母親が殺人未遂などで逮捕されました。
2019年6月、ジョージア州フォーサイス郡の森で、生まれたばかりの赤ちゃんがポリ袋の中に捨てられているのが発見されました。赤ちゃんは「インディア」と名付けられました。森の中で赤ちゃんの泣き声を聞いた近隣住民は「涙が止まりませんでした。赤ちゃんだと思いませんでした。」と語りました。
事件から約4年たった、19日金曜日、警察はカリマ・ジワニ40歳をインディアちゃんの母親と特定し、逮捕しました。10カ月前にDNAに基づく遺伝子系図を利用した捜査が行われ、父親が判明、母親のジワニ容疑者の特定につながったということです。父親は子供の存在を知らなかったとしています。ジワニ容疑者は、殺人未遂、第一級児童虐待の罪などで訴追されました。
検察官は「容疑者の子供と認め、殺そうとしたと供述しています。」と語りました。弁護側は、事件当時、容疑者は出産によるうつで精神疾患があったと主張しています。
ジワニ容疑者は3人の子供をもつ専業主婦で、犯罪歴はないということです。捜査当局によると、容疑者は過去にも妊娠を隠し、突然出産したことがあり、インディアちゃんの時も妊娠を隠すために殺そうとしたとみられています。インディアちゃんは、その後、新しい家族のもとで元気に生活しているといことです。
ジョージア州には、セーフヘイブンと呼ばれる法律があり、生後30日までの新生児を医療施設、消防署、警察署に託すことができます。その場合、両親は罪に問われません。捜査当局によると、ジワニ容疑者は車内で出産し、その後、長時間、車を運転していたとみられ、セーフヘイブン法の利用を試みなかったということです。