先週お伝えしたニューヨーク州バファローのスーパーマーケットで起きた銃乱射事件に続き、またもや多くの犠牲者のでる銃乱射事件が起きました。テキサス州の小学校で18歳の男が銃を乱射し、児童ら21人が死亡しました。
24日火曜日、昼頃、テキサス州ユバルディで18歳の男が小学校に裏口から入り込み、教室に押し入ると出入り口を封鎖し、ライフル銃を乱射しました。児童19人と教師2人が死亡しました。男は、現場に駆け付けた警察官に撃たれ、死亡しました。この小学校では27日金曜日から夏休みに入る予定でした。小学4年生 ジョーダン・リゲスくんは「銃声が止むことなく聞こえ続けました。床に伏せて 殺されるかもしれないと怯えていました。」と語りました。
銃を乱射したのは、地元の高校を中退したサルバドール・ラモス容疑者18歳で、捜査当局によると容疑者は、小学校を襲撃する前に、祖母の顔に向けて発砲しました。祖母は重体だということです。また、事件当日に、容疑者はSNSで3つのメッセージをアプリで知り合ったドイツにいる15歳の少女に送っており、その1つめは祖母を銃撃するというものでした。会見でグレッグ・アボット知事は「2つ目のメッセージは〈祖母を撃った〉でした。3つ目は小学校に着く直前で〈小学校で銃撃する〉でした。」と語りました。
容疑者は、ライフル銃が購入可能になる18歳の誕生日を今月16日に迎え、事件で使用した銃と375発の弾丸を購入していました。容疑者の祖父は、ラモス容疑者が、銃を購入したことさえ知らなかったといいます。ラモス容疑者の祖父は「銃のことを知っていたら通報していました。」と語りました。
祖父によると、容疑者は、母親との争いが絶えず、数カ月前から祖父母と同居していたということです。また、高校の元同級生によるとラモス容疑者が学校に来るのはまれで、顔に自分で切り傷を付ける異常な様子を見せていたということです。捜査当局は容疑者のSNSを調査しており、自身が動物を虐待する様子や銃の写真を投稿していたと見られています。
捜査当局は26日木曜日の会見で、ラモス容疑が学校に侵入した裏口の扉に鍵がかかっておらず、付近に誰もいなかったことを明らかにしています。また、ラモス容疑者が校内に侵入して間もなく警察が現場に駆け付けたにもかかわらず、容疑者を射殺するまで約1時間かかっており、警察や学校の対応に疑問の声が出ています。犯行の動機はまだ分かっておらず、さらなる捜査が急がれています。