アメリカでKー12と呼ばれる幼稚園から高校3年生までの学校で、人が怪我をしたり死亡したりしたスクールシューティングは 、今年に入って27件発生。銃規制への議論が再燃しています。
サルバドール・ラモス容疑者は、今月16日に迎えた18歳の誕生日を待って、事件の数日前に殺傷能力の高いAR15型の半自動式ライフル銃2丁と30発装填できる弾倉と375発の弾丸を購入していました。テキサス州では、18歳以上であればライフル銃を購入できます。また、弾倉の容量に関して制限は設けらていません。
ジョー・バイデン大統領は「18歳が店頭で戦争用の武器を購入できるのは、とにかく間違っています。」と語りました。
10年前のサンディーフックにコネティカット州のサンディーフック小学校で起きた銃乱射事件で使用されたのもAR15型の半自動式ライフル銃でした。この事件では小学1年生20人と教職員6人が死亡しました。ある調査によると 、この10年間で幼稚園から高校3年までの校内、または学校のイベントで発生した銃撃事件で270人が死亡 、696人が負傷しています。
銃規制について世論調査では、56%が殺傷能力の高い銃の禁止を指示、86%が危険と判断された人物が銃を入手できなくするレッドフラッグ法を指示、89%が購入時の身元調査を指示するとしています。
それでも 共和党支持者の多い州では銃規制強化を指示する意見は少数派で、共和党議員が選挙を勝ち抜くには、銃規制強化はタブー視されています。銃規制についての法案が上院で通過するには、票が足りないのが現状です。 18歳の男が、ライフル銃と375発の弾丸を不審に思われず、合法的に購入できたことには違和感を感じます。