アメリカでは感染者数が減少し、大規模イベントや通学が再開、人々の生活に活気が戻ってきています。
全米7日間平均の新規感染者数は2万2000人以下(21,627)となりました。1月に比べ、およそ90%減少しています。CDC疾病対策センターによる、感染による入院患者数の状況を示した地図では、1月は患者数が多いことを示す赤が大部分を覆っていますが、5月はほとんどなくなりました。
ワクチン接種が進んでいるカリフォルニア州のサンフランシスコでは、大病院の1つで、感染による入院患者数がゼロになりました。去年3月以来のことです。サンフランシスコ総合病院医師は「節目のように感じます。感染患者がゼロになったのです。涙が出ました。」と語りました。
各地で人出が増え、大規模なイベントも再開されています。23日日曜日、ニューヨーク市のマディソンスクエアガーデンでは、1万5000人の観客を迎え、NBA・プロバスケットボールの試合が行われました。観客全員にワクチン完了または検査陰性の証明の提示が求められました。観客の90%をワクチン接種完了者がしめたということです。ファンは「活気が戻って嬉しいです。」と語りました。
学校再開に関しては、全米最大規模の 学区2つで 対応が分かれています。24日月曜日、ニューヨーク市では、9月の新学期から通学による対面式授業を全面的に再開すると発表しました。保護者は「子供のために良かったです。家での授業はひどいものでした。」と語りました。生徒も教職員もマスクを着用し、CDCのガイドラインに従い、机は3フィート、約1メートル離して授業を行うとしオンライン授業は、行わないとしています。
一方、カリフォルニア州のロサンゼルスでは、 週5日の通学を再開するとしていますが、オンライン授業も引き続き行うとしています。ロサンゼルス学区教育長は「教室で授業を受けられない、または受けたくない子供のために来年度はオンライン授業の選択肢を維持します。」と語りました。