新型コロナウイルスワクチンの有効性をあらためて実証するデータが発表されました。一方で、接種後に心筋炎が発症した事例が報告され、調査が進められています 。
27日木曜日までに、現在接種が可能な12歳以上の人口で少なくとも1回目のワクチン接種を受けた人は59.1%となりました。25日火曜日、CDC疾病対策センターは、新型コロナウイルスのワクチン接種完了後に感染した人は、全体の0.01%だったという調査結果を発表しました。4月30日までに1億人が接種を完了し、うち約1万人がその後感染したということです。
25日火曜日、モデルナは、12歳から17歳を対象としたワクチンの臨床試験の結果を発表し、100%有効性を示し、安全性に問題はないとしました。6月にFDA食品医薬品局への緊急使用許可を申請するとしています。承認されれば、ファイザーに続いて、12歳以上が接種できるワクチンとなります。
一方、22日土曜日、 CDCが、ワクチン接種後に軽い心筋炎が発症した事例が報告されたとし、調査してることが明らかになりました。心筋炎が報告されたのは十代や成人の若い世代、主に男性で、モデルナまたはファイザーワクチン2回目の接種後4日以内に発症したということです。これについて、ブラウン大学公衆衛生学部のアシシュ・ジャー学部長は「事例はごくわずかでワクチンとの関連性はまだ明らかになっていません。発症した人はみなさん回復し、症状も軽度でした。注意は必要ですが、心配しすぎなくともいいでしょう。」と語りました。