バイデン大統領が、アメリカの情報機関に新型コロナウイルスの起源の調査を要請しました。
23日日曜日、ウォールストリートジャーナル紙は、これまで公表されていなかった米・情報機関の報告書に基づき、武漢ウイルス研究所に所属する研究者3人が、2019年11月、中国で感染拡大が始まったとされる時期のおよそ3週間前に、コロナ感染症と似た症状があり、入院する必要があるほど症状が深刻だったと報じました。この3人が新型コロナウイルスに感染していたかどうかは、明らかになっていません。
WHO世界保健機関は現地で行った調査の報告書で、ウイルスが研究所から流出した可能性は極めて低いとしていますが、 同時に調査員に十分な情報開示が行われなかったとしています。
そうした中、26日水曜日、バイデン大統領は、声明でアメリカの情報機関に対し、新型コロナウイルスの起源をあらためて調査するよう指示したと発表しました。それによると、現在、動物由来説と研究所からの流出説との2つの可能性で見解が分かれている起源について、明確な結論に近づくための、情報収集と分析への取り組みを強化し、90日以内に報告するよう情報機関に要請したということです。