FRB連邦準備制度理事会は1年以上にわたり連続で行ってきた政策金利の利上げを見送り、5%~5.25%を維持することを決定したと発表しました。
14日水曜日、連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長は、インフレ抑制のために去年3月から10会合連続で引き上げてきた政策金利の据え置きを発表し「政策金利を据え置くことを決定した。保有資産の削減は続ける。」と会見で語りました。物価上昇ペースの減速など、経済指標の落ち着きなどが判断材料となりました。
13日火曜日、労働統計局が発表した5月のCPI消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて4%の上昇。去年6月の9%に比べて大きく改善しているものの、FRBが目指す2%の倍にとどまっています。住宅の賃貸料は落ち着きを見せています。ABCニュース経済記者は「5月は家賃の希望価格の上昇が去年に比べて約2%に留まりました。1年前は2桁の上昇だったので近年最大の減速です。」と語りました。ガソリン価格は20%近く下落、航空運賃は13%下落、一方食料品は6%以上上昇しています。
パウエル議長は会見で、金融政策はまだ道半ばで最終目標はインフレを2%にすることだとし、年内に再び利上げに踏み切る可能性があると慎重な見方を示しました。