ペンシルベニア州でガソリンを積んだタンクローリーが横転し、炎上する事故が起き、交通量の多い高速道路の高架橋が崩落しました。物流の遅延など北東部全域に影響が及ぶと見られています。
11日日曜日、午前6時半ごろ、ペンシルベニア州のフィラデルフィアで、州間高速道路95号線(I-95)の高架下を走行していたタンクローリーが、カーブを曲がり切れずに壁に衝突し横転。積んでいた約3万2000リットルのガソリンに引火し、炎上しました。火災による熱で高速道路の一部が崩落しました。橋梁(きょうりょう)専門家は「積荷のガソリンが燃えると800~1000℃の高熱になります。」と語りました。事故現場からはタンクローリーの運転手の遺体が発見されました。
高速道路は上下線で大規模な修復・再建が必要な状態です。損壊した部分の取り壊しは5日程度で完了すると見られますが、再建には数カ月要する可能性もあるということです。事故現場に訪れたピート・ブティジェッジ運輸長官は「この事故は、I-95の上下線で通勤や物流に多大な影響を及ぼしています。人や物が移動する大動脈であり、早急な復旧が必要です。」と語りました。崩落した高速道路は、毎日およそ16万台の車が通行しており、車線が少ない道路への迂回が必要です。全米トラック協会によると、崩落した高速道路を走る車のおよそ9%は商業用トラックで、物流に多大な影響を及ぼす可能性があるということです。