本格的な夏を前に水難事故が相次ぎ、注意が呼びかけられています。
先週、ニューヨーク市で13歳の男の子2人がジャマイカ湾の遊泳禁止エリアで、そしてニュージャージー州で16歳と19歳の兄弟が市民プールで溺れて死亡する事故がありました。近隣住民は「子供1人を亡くしても悲劇なのに同時に2人なんてあまりに悲しい。」と語りました。
コロラド州では今年に入ってすでに13人が水難事故で死亡していて、記録を塗り替える勢いで増えています。パンデミック後、初めて再開する遊泳施設も増える中、専門家は子供たちを水泳教室に参加させるよう保護者に呼びかけています。スタンフォード小児病院のアロック・パテル医師は「全ての保護者がCPR心肺蘇生法を学ぶべきです。水難事故では1秒が生死を分けます。」と語りました。
カレン・コーンさんは、当時6歳の息子がプールで溺れて亡くなったことから、子供たちに水難防止教育を行う団体を立ち上げました。コーンさんは「海や湖ではライフガードの近くにいましょう。水流の状態を示す旗の確認も必要です。」と語りました。
一方、全米でライフガード不足が深刻です。ニューヨーク市では市営のプールが今月28日に再開する予定ですが、ライフガード不足で、水泳教室などは実施できない施設もでてくるということです。
専門家は、コロナ禍でしばらく泳いでいなかった子供は思うように泳げなくなっていることが多く、注意が必要だとしています。また、プールや海に出かける前に、改めて水の中での注意事項を家族で話し合うことを勧めています。