6月はプライド月間と呼ばれ、世界各地でLGBTQ、性的マイノリティのイベントが行われていますが、アイダホ州で白人至上主義グループのメンバー31人が、プライドパレードを狙ったとみられる暴動を共謀したとして逮捕、起訴されました。
捜査当局は、プライドパレードへの攻撃を間一髪で食い止めたとしています。アイダホ州コーダリーン警察のリー・ホワイト署長は「周到な計画性を持って暴動を起こそうとしていたことは明らかだ。」と語りました。イベント会場近くで約20人がトラックに乗り込んだのを見た市民が、警察に通報したということです。ペイトリオット・フロントと呼ばれる白人至上主義グループのメンバー31人が、暴動共謀罪で起訴されました。
アイダホ州コーダリーン警察のリー・ホワイト署長は「小さい軍隊のようでした。」と語りました。警察はトラックの中から、暴動計画を記した書類と共に暴動用の装備、盾、発煙手りゅう弾などを押収しました。起訴された31人は少なくとも11の州から集まっていたということです。
ジェラルド・フォード公共政策大学院のジャベド・アリ准教授は「こういう過激思想を信じて暴力も辞さない人は、アメリカに多くいます。」と語りました。FBIは、国内テロにおける最大の危険要素は白人至上主義だとしています。
ペイトリオット・フロントのメンバーを逮捕した警察官や署長には殺害予告が届いており、専門家は、今月行われる各地のプライドイベントがヘイトクライムの標的になる可能性があるとして、警鐘を鳴らしています。