新型コロナウイルスに関するニュースです。アメリカでは、新規感染者数の減少が続いていますが、今も、感染により命を落とす人が後を絶ちません。変異ウイルス「デルタ」への警戒も呼びかけられています。
15日火曜日、全米の新型コロナウイルス感染による死亡者数が、60万人を超えました。今も毎日300人以上が感染により死亡しています。夫を感染で亡くした女性は、病院で夫の最期に立ち会うことができませんでした。妻は「さよならを言えず、今もつらいです。夫が私を最も必要としているときに、一緒にいられませんでした。受け入れるのが苦しいです。」と語りました。
16日水曜日の1日の新規感染者数は1万1301人となり、今も減少が続いていますが、インドで始めに確認さた変異ウイルス「デルタ」の感染拡大が警戒さてれています。CDC疾病対策センターは「デルタ」への懸念を公式に発表し、感染力が強く、重症化しやすい変異ウイルスで、ワクチンを接種していない人は警戒が必要だとしました。
アメリカでは「デルタ」が新規感染感者の10%を占め、40州以上で確認されています。イギリスでは新規感染者のうち90%がデルタの感染で、14日月曜日、ジョンソン首相が行動制限の緩和を延期すると発表しました。ブラウン大学公衆衛生学部アシシュ・ジャー学部長は「頭痛と喉の痛みがデルタの特徴です。大規模な調査はまだですが、間違いなく注意すべき点です。」と語りました。
14日月曜日に発表されたイギリスの研究によると、ファイザーとアストラゼネカのワクチンは「デルタ」にも有効で、感染による入院を90%以上防ぐ効果があるという暫定的な調査結果が出ているということです。