4日の独立記念日のパレードで70発以上が発砲される銃乱射事件が起きました。女装して逃走していた21歳の男が逮捕されました。
4日月曜日、午前10時過ぎ、イリノイ州シカゴ近郊のハイランドパークで独立記念日を祝うパレードのさなか、銃撃事件が発生。7人が死亡、子供を含む30人以上が負傷し、病院に搬送されました。パレードの参加者や沿道にいた観客は一斉に避難し、現場は騒然としました。目撃者の1人は「娘と地面に伏せ、銃声がどこから聞こえるのか探しました。向かいの建物の屋上にいる犯人が見えました。」と語りました。警察は建物の屋上からAR-15型と類似する殺傷能力の高いライフル銃を押収しました。事件発生から8時間以上が経過した4日夕方、歳のロバート・クリモ被告が拘束されました。
レイク郡警察は「被告は数週間かけて計画したとみています。被告はタトゥーを隠し女装していました。」と語りました。察によると被告は非常階段で建物の屋上に上り、パレードの参加者と観客に向け70発以上を発砲、避難する人々に紛れて逃走したということです。その後、被告は車でウィスコンシン州に向かい、別のイベントでも銃を乱射しようとしていたということです。被告は第一級殺人の罪で起訴されましたが、動機は明らかになっていません。ABCニュースによると、被告のソーシャルメディアには殺りくをほのめかす投稿もあり、捜査が進められています。
また、2019年には被告が自殺を図り、その5カ月後にはナイフで自身の家族を殺すと脅したとして、 警察は2回の通報を受けたということです。レイク郡警察は「その時は被害者が告訴せず、逮捕する容疑はありませんでした。」と語りました。事件前にこうした騒動があったにもかかわらず被告は5丁の銃を保有しており、そのほとんどを21歳になる前に合法的に購入していました。イリノイ州では21歳未満の場合は保護者の同意が必要で、父親が同意書に署名していたということです。被告は以前から問題行動を起こしていたことから、この同意書に署名した父親が今後、罪に問われる可能性もあるということです。