先月24日、フロリダ州南部マイアミ近郊のサーフサイドで12階建てマンションの一部が崩れ落ちた事故で、8日木曜日までに 64人の死亡が確認されました。依然76人の安否が分かっていません。
フロリダ州に熱帯低気圧が接近していたことから、崩壊から免れた部分が倒壊する危険があるとし、4日日曜日、解体作業が行われました。熱帯低気圧は7日水曜日にフロリダ州北部に上陸しました。崩壊したマンションでの捜索活動は悪天候のため一時停止されました。事故から2週間たった7日水曜日、当局は生存者の発見は見込めないとし、捜索活動を打ち切ると発表しました。
フロリダは全米でも建築規制が最も厳しい州の一つで、築40年で建物の強度など安全基準を満たしているかどうかの検査を行い、再度認可を取得する必要があります。また、その後は10年ごとにこれを繰り返すことになっています。しかし、今回の事故で、この制度が厳密に守られておらず、再認可の手続きが何年も遅れているビルや検査で危険箇所が指摘されていても修理が行われていない場合が多かったことが明らかになっています。