日本では赤ちゃんポストと呼ばれ、保護者が匿名で合法的に赤ちゃんを施設に託すベイビー・ボックス。ベイビー・ボックスに預けられた子を取り上げた消防隊員が正式にその子のパパになりました。
フロリダの消防隊員を務めるビンセントさんは、妻のケイティさんと10年以上も子供を授かるために努力をしてきましたが、実りませんでした。今年の1月、ビンセントさんが夜勤で働いていたところ、消防署に設置されていたベイビー・ボックスに女の赤ちゃんが置かれ、アラームが鳴り響きました。ビンセントさんはその時の様子を「赤ちゃんを出して消防署の居間で健康状態を確認しました。」と語りました。
その後、詳しい検査のため救急車を呼び病院まで付き添ったということです。ビンセントさんは医師に、社会福祉の人はいつ来るのかと尋ね、この子を養子にしたいと伝えました。社会福祉の担当者宛に養子を迎える準備は整っていると伝える置き手紙をしました。ビンセントさんはフロリダ州で養子を迎えるための認可も得ており、全ての手続きは済んでいていて、あとは子供を迎えるだけの状態でした。
その数日後、ビンセントさんは赤ちゃんをゾーイと名づけ、家に連れて帰りました。ビンセントさんはその時の様子を「子供に恵まれず、養子を迎えようとしていたところで、急いでカーシートやベビーベッドなどを用意して赤ちゃんを家に連れて帰ってきた。」と語りました。
それから数ヶ月後、2人はゾーイちゃんを正式に養子として迎え入れました。正式な両親となった瞬間、嬉しくて涙が止まらなかった語るビンセントさん。この出会いは運命だったと信じているということです。