アメリカ軍の兵士が、韓国と北朝鮮の軍事境界線を越えて北朝鮮側に入った問題で、兵士は懲戒処分を逃れるため、逃亡した可能性も浮上しています。
18日火曜日、アメリカ軍兵士が韓国と北朝鮮の軍事境界線を越え、北朝鮮側に入ったとアメリカ当局が明らかにしました。兵士はトラビス・キング二等兵23歳で、その後北朝鮮に拘束されたと見られています。ロイド・オースティン国防長官は会見で「注意深く状況を観察しています。兵士の安否が最も重要です。」と語りました。
キング二等兵は韓国の刑務所で47日間服役し、釈放されたばかりでした。裁判資料によると、暴行罪で有罪となり、パトカーを破壊したとして4000ドルの罰金が科せられていました。
キング二等兵はアメリカで懲戒処分を受ける予定で、インチョン国際空港に移送されましたが、テキサス行きの飛行機には搭乗せず、空港を抜け出し、韓国と北朝鮮の軍事境界線があるパンムンジョムの共同警備区域見学ツアーに参加しました。国務省によると、キング2二等兵は意図的に見学ツアーを離れ、軍事境界線を越えたということです。国務省報道官は会見で「この状況を解決するために適切な手段をとります。」と語りました。