高級住宅が立ち並ぶニューヨーク州ロングアイランドでおきた住民を震撼させた連続殺人事件で、警察は12年にわたる捜査の末、容疑者を逮捕しました。
ニューヨーク州ロングアイランドのギルゴビーチで2010年12月、24歳の女性の遺体が発見され、その2日後にさらに3人の女性の遺体が発見されたことから、連続殺人事件として捜査が行われました。数週間後には幼い子供とその母親、身元不明の男性1人を含むあらたに6人の遺体が発見され、住民を震撼させました。
遺体発見から10年以上が経った13日木曜日、ロングアイランド在住の建築家レックス・ヒューアマン59歳が、女性3人の殺人容疑と他1人の殺人で重要参考人として逮捕されました。被害者の3人の女性は全員小柄な20代で、性的サービスを職業としていました。3人は海岸沿いで白骨化した状態で発見されました。検察によると犯人はその都度購入した使い捨ての携帯電話で被害者に連絡していました。ヒューアマン容疑者が捨てたピザの食べかすから採取したDNAが、被害者についていた髪の毛と一致し、逮捕に至ったということです。
ヒューアマン容疑者には妻と子供がいて2重生活をしていたとみられています。サフォックス郡長は「この人物は明らかに異常者だ、被害者をあざけている。」と語りました。逮捕後、捜査当局はヒューアマン容疑者の自宅を捜索し、200丁以上の銃が見つかっています。捜査当局は、は多くの殺人犯などが犯行後に保管する「トロフィー」、戦利品と呼ばれる被害者の持ち物や髪の毛などを探しているということです。サフォーク郡地方検事は「家の隅から隅まで捜索している」と語りました。
また、容疑者が所有するトランクルームやサスカロライナ州 チェスター郡にある空き地などの捜索がおこなわれています。空地の入口には、ドクロマークに「近寄るな」と書かれた看板がかけられています。ヒューアマン容疑者はラスベガスにも分譲マンションを所有していて、地元警察が関連のある未解決事件がないか調べているということです。
容疑者を知る人の多くは印象はあまり良くはなかったと語ります。高校の同級生は「変わった人だった。とても変わっていて不気味で暗い人だった。」と語りました。ヒューアマン容疑者は無罪を主張しています。